• 海外プレス・リリース『デイ・ブレイクス』

    2016年8月4日(日本時間8月5日):海外プレス・リリースより(2016.8.5掲載)

    ノラ・ジョーンズが世界舞台に初めて躍り出たのは2002年2月、『ノラ・ジョーンズ(原題:Come Away With Me)』をリリースしたときのことだった。彼女の言葉を借りるならば、この「ムーディーで、ささやかなアルバム」は、個性的で新しい声を世界的な現象にまで押し上げ、2003年グラミー賞を席巻し、その当時業界を支配していた合成ポップ・ミュージックからのパラダイムシフトを示すものとなった。それ以来、ノラは、世界中で4500万枚以上のアルバムを売り上げ、グラミー賞を9回も受賞している。彼女は、『フィールズ・ライク・ホーム』(2004)、『ノット・トゥー・レイト』(2007)、『ザ・フォール』(2009年)、『リトル・ブロークン・ハーツ』(2012)など、批評家からも絶賛され、商業的にも成功をおさめた一連のアルバムを発表しただけではなく、リトル・ウィリーズとプスンブーツというバンド・プロジェクトにも参加してきた。2010年のコンピレーション・アルバム、『ノラ・ジョーンズの自由時間(原題:…Featuring Norah Jones)』では、ウィリー・ネルソン、アウトキャスト、ハービー・ハンコック、そしてフー・ファイターズといった、さまざまなアーティストとコラボレーションをし、その信じられないほどの多様性を見せつけた。デンジャー・マウスがプロデュースした『リトル・ブロークン・ハーツ』については、音楽界で常に最も魅力的なシンガー・ソングライターの1人であり続ける彼女の芸術的進化の中の魅惑的な一歩となった。
    そんな彼女は、ジャズ・シンガーになることを夢見て1999年夏にテキサス州からニューヨークに引っ越し、すぐに街中のレストランやクラブでジャズ・スタンダードを歌うようになった。同じ頃、彼女は(デビュー・アルバムでコラボレーションし、ブレイクアウト・ソングとなった「ドント・ノー・ホワイ」を書いた)ジェシー・ハリスと出逢い、すぐにマンハッタンのローワー・イースト・サイドにあるリビング・ルームのシンガー・ソングライター・シーンの一員となった。『ノラ・ジョーンズ』をレコーディングする頃には、彼女のサウンドも方向性をかえており、より幅広く、より彼女らしいものとなっていた。しかし、ビル・エヴァンスからマイルス・デイヴィス、ビリー・ホリデイ、そしてニーナ・シモンまで、彼女がジャズから受けた影響は決して揺るがなかった。

    ブルーノートの社長だったブルース・ランドヴァルが彼女と2000年に契約をしてから彼女が「ホーム」と呼ぶ伝説的レーベルの75周年を祝う“ブルー・ノート・アット75”という、ケネディ・センターで開催された歴史的コンサートに参加するため、彼女は2014年にワシントンDCを訪れた。マッコイ・タイナー、ウェイン・ショーター、ドクター・ロニー・スミス、ロバート・グラスパーなど、ブルー・ノート・ミュージシャンに囲まれたノラは、それに触発された。ホーギー・カーマイケルの「ザ・ニアネス・オブ・ユー」の壮麗なピアノ・ソロを披露した後、彼女が「私が今までプレイした中でも最高のバンドの1つ」と称した、サックスはショーター、ドラムスはブライアン・ブレイド、ベースはジョン・パティトゥッチ、そしてピアノはジェイソン・モランという面子で、『ノラ・ジョーンズ』に収録されたジェシー・ハリスの「アイヴ・ガット・シー・ユー・アゲン」の見事なヴァージョンを披露した。そのスリリングな体験こそが一つの種を蒔いたのだった…

    今回、ノラは一周して『デイ・ブレイクス』に戻ってきた。この新作では、彼女のジャズ・ルーツに戻りながらも、カントリー、フォーク、ロック、ソウル、ジャズという、アメリカ音楽の基盤であるこれらの音楽を1つに編み込みながら、2つとないサウンドを広げて行く、まさに現代のアメリカのアーティストの真髄であることをも証明した。『デイ・ブレイクス』は、紛れもなく、人生をしっかり生きて、作品の中で大きな成長をとげてきた熟成したアーティストの作品だが、『ノラ・ジョーンズ』に近い作品だ。アルバムには、バックボーン(とバックビート)となったサックス奏者のウェイン・ショーター、オルガンのドクター・ロニー・スミスなどの巨匠たち、そしてノラのデビュー・アルバムからコラボレーションし、新作のバックボーン(そしてバックビート)となっているドラマーのブライアン・ブレイドも参加している。『デイ・ブレイクス』には、ノラが作曲、或いは共作したオリジナル曲9曲が含まれており、様々な愛の形を描くものから、社会的、政治的なテーマにまで及ぶ。また、ホレス・シルヴァー(「ピース」)、デューク・エリントン(「フルーレット・アフリケーヌ」)、そしてニール・ヤング(「ドント・ビー・ディナイド」)のカヴァー曲が3曲含まれている。

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