アルバム『リトル・ブロークン・ハーツ』予告映像&日本語訳

<日本語訳>

デンジャー・マウス(以下DM):ノラの歌声はずっと前から知っていたんだ。

ノラ・ジョーンズ(以下NJ):このアルバムは、大きな絵を形作る小さなストーリーの集積みたいなものなの。曲のひとつひとつが小さな断片であり、シーンなのよ。

DM:もちろん全てが破損しているんだけどね。

NJ:ええ、どれもかなりひどく壊れちゃってる。

DM:アルバム『ローマ』に向けて作業をしている時、女性ヴォーカルに誰を起用するべきかすごく悩んでいて、最初にアプローチしたのがノラだった。ノラとは知り合いじゃなかったから、彼女のアパートに行って音楽を少し聴いてもらって、"なんとかお願いします"と頼んだら、ノラはすぐ"イエス"と答えてくれたんだよ。

NJ:スタジオでは楽しく過ごせたし、『ローマ』を作り終えたあとも会っていたから、友達になれたように感じて、ブライアンとの音楽作りが本当に気に入ったの。それで、次のアルバムをどうするのか検討していた時、プロデューサーとして参加する興味がないか、彼に訊ねてみたのよ。ブライアンは、曲作りも一緒に行なって、最初からそんな風にふたりで作り上げていこうと提案してくれたわ。

NJ:ふたりともこれを試してみたかっただけで、お互いにプレッシャーも目論見もなかった。私はどういう結果も受け入れるオープンな気持ちでいたと思うし、色々と探求してみることに興奮していたの。

DM:僕はただ、楽しむためにやったってことを覚えてる。そして作業を終えた時には、アルバム全体が思いのほかダークになっていたんだよね。

NJ:ええ、あの曲を作ってから……

DM:あの曲は何かの間違いで生まれたようなもので、「こんなアルバムを作るつもりはなかったけど」「でもカッコいい曲だし」みたいな感じだった。僕らがどんなアルバムを作ろうとしているのか、その後の方向性に関してより明確な焦点を与えてくれたと思うよ。

NJ:ええ、その通りね。

NJ:『ミリアム』に対する反応は人によって違って、不愉快に感じる人もいる。そして、興奮する人もいるし、怒る人もいるのよね。

DM:僕が彼女に「ふたつくらいアイデアがあるんだ」と言ったら、彼女は「そう、私もひとつアイデアがあるの」と言って、『ミリアム』をプレイし始めたんだ。そして実際、僕も一瞬でやられたよ。っていうか、ほかの人たちの反応を見てきたわけだけれど、自分も初めて聴いた時は同じだった。いかにダークかっていう点に惚れ込んだよ。

NJ:私はこれらの曲を誇りに感じているの。それにサウンドの志向も、質感も全て気に入っていて、今回初めて試したこと全部が好き。私にとって、彼が作り出すサウンドの全てが本当にエキサイティングだったわ。

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